プログラムではデータをたくさん扱います。そのデータを扱うときに名前などがあればどういうデータなのかわかりやすくなります。そのような名前を付けてデータを入れる箱の役割をしてくれるのが「変数」です。

変数を定義する

Pythonで変数を定義するのは、名前を付けた変数にデータを入れることで出来ます。変数にデータを入れるには代入演算子の「=」を使い、

変数の名前 = データ

の形式で書くことで定義できます。
この変数に付けた名前のことを変数名、変数の中にデータを入れることを代入と呼びます。では、やってみましょう。
GoogleColaboratoryを開いて新しいノートブックを開き

x = 3
print(x)

と入力し実行してみましょう。すると結果は

3

と表示されます。これは1行目でxという変数名で数字の3というデータを代入した変数を定義しました。そして2行目で変数名xの変数つまり変数xの中身を出力しています。

変数を使ってみる

変数の定義の仕方を学習したので今度は変数を使っていろいろとやってみましょう。
まずは変数を使って計算してみましょう。

x = 10
y = 10
z = x + y
print(x)
print(y)
print(z)

とセルに入力して実行してみましょう。すると結果は

10
10
20

と表示されます。これは1行目で変数xのに10を代入し、2行目では変数yに10を代入しました。3行目で変数zに変数xと変数yの中身を参照し、その数字を足し算したものを変数zに代入します。そして4行目から6行目で変数xからzの中身を表示します。3行目で変数zの代入に変数xと変数yを利用していますが、二つの変数の中身は消えず保持されます。なので4、5行目で変数x、yの中身を表示した時に10が表示されます。

次はデータが代入されている変数に別のデータを代入してみましょう。

x = 10
print(x)
x = 20
print(x)

y = 5
print(y)
y = y + 1
print(y)

とセルに入力して実行してみましょう。すると結果は

10
20
5
6

と表示されます。変数xに1行目と3行目で代入を行っていますが出力された変数xの中身は違います。これは1行目では変数xに10を代入してますので出力されるのは10になります。その後に変数xに20を代入しています。これにより変数xの中身が10から20に上書きされて代入されています。その後変数xを出力しているので20が表示されます。

次に6行目から9行目を見ていきましょう。こちらは6行目で数字の5のデータを変数yに代入しました。そして次の行で出力を行うので出力されるのは5になります。この後変数yに別のデータを代入するのですが、「y = y + 1」となっています。この式は変数yの現在の値に1を足した数値を変数yに代入するというものになっています。なのでこの例では、5+1をした結果の6が変数yに上書きされて代入されています。その後変数yを出力しているので6が表示されます。

変数名をつける時に気をつけること

変数に名前をつける時に見やすくするためなどの理由で以下のことに気をつけるべきです。

・英数字、アンダースコア(_)を使って名付ける
・最初の1文字は英字またはアンダースコア(_)にする
・予約語は使用できない

予約語は「if」や「and」などのPythonで特別な意味を持つ単語のことです。これらの単語を変数名に使おうとするとエラーになります。予約語の一覧はPythonの公式ドキュメントを参照する、または以下のコードをセルに入力し実行すると確認できます。

import keyword

print(keyword.kwlist)
open-in-colab

今回はこれで終了です。今回のサンプルを用意したので、もし必要な場合は上の「Open in Colab」と書いてあるボタンをクリックしてください。なおそのままだと編集不可なので編集をしたい場合は「ドライブにコピー」をクリックしてコピーしてください。
なおGoogleColaboratoryについてわからなかったらGoogleColaboratoryを使ってみよう_導入編をご覧ください。

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